EVENTインタビュー

歴史を彩るキーパーソンたち

天神コアのファッション・カルチャーを語る上で欠かせない、キーパーソンにインタビュー。
各時代における印象的な出来事をお届けします。

Q1 天神コアとのエピソードを教えてください

現在店長を務める「Spica」はもちろんですが、その前に「木馬館」で20年間働いたことも印象深いです。「木馬館」のオープンは天神コアができたのと同時で、バイヤーがセレクトした化粧品と雑貨を一緒に展開するという、当時例のない形態でした。東京からもメディアが取材に来ていたそうです。自然化粧品や舞台メイク、プロ仕様のパフやブラシ、サロン専売のヘアケア製品など、見たことのない珍しい品揃えが自慢でした。創業時のバイヤーはもう定年退職しましたが、とにかく目利きがすごかったのを覚えています。大々的に広告を出しているような量産型のものではなく、口コミで確実に広がっていくような、本当にいい製品を長く取り扱うという精神は、今のバイヤー達にも受け継がれています。

Q2 ここで手にした大切なものは

お客様との絆です。「Spica」は大賀薬局が運営する「ALBION」の専門店で、“来られた時より美しくなって帰っていただく”がモットーです。製品を実際に肌で試していただき、お帰りの際のメイクもこちらで行うので、距離感が近くなります。肌の悩みは人それぞれなので、お客様に寄り添ったコミュニケーションを大切にしています。他店でも同じ製品は買えるのですが、「木馬館」時代からずっと通ってくださったり、わざわざ私達から買いたいと天神コアに来てくださるお客様がいます。本当に嬉しいことですね。

Q3 天神コアと言えば何でしょう

新しいものと古いものが混ざり合った、味わいのある場所だと思います。今の若い世代はメイクに対するこだわりが細分化されていて、化粧品も買い回りが基本です。YouTubeやネットから幅広い情報を得て、なりたい自分のためのアイテム選びにも長けています。メイク自体もとても上手で、私達も追いつけないくらいです。一方年配の方は、この製品が欲しいという目的を持って来られます。ビル自体が若者向けで音楽も賑やかなので入りづらいとおっしゃる方もいますが、それでも慣れ親しんだ製品と接客を求めて長年通ってくださいます。“若さ”と“昔ながら”という両極端の要素を持つのが、天神コアの魅力の1つではないかと思います。

Q4 天神コアのその先に期待すること

子供から年配の方まで、幅広い世代が利用しやすい場所であってほしいですね。今よりももっとたくさんの人が来るようになると思いますが、みんながゆっくり過ごせたらいいと思います。そしてできれば、昔の名残りが少しでも感じられて癒されるような、来てよかったと思ってもらえるビルになってほしいと思います。